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誰もが応援できるやさしい社会へ―ママパパに知ってほしい“いのちの話”

 

横浜で開かれたボランティアフェスティバルで、私たちは 「神奈川骨髄移植を考える会」の皆さんにお会いしました。 正直に言うと、それまでの私は 「骨髄バンクって聞いたことはあるけれど、よく知らない」 そんな一人でした。 でも、会のお話や仕組みを聞くうちに、私たち誰にも関係のある“いのちの話”だということに気づきました。

骨髄バンクって、どんな仕組み?

 

亡くなってから提供される?と思っていた私。実は骨髄バンクは生きている方が生きている患者さんを支える仕組みなんだそうです。しかも、ドナー登録するには献血ルームや献血車2mLの採血で完了すると聞き、イメージと全く違うことに驚きました!

 

骨髄バンクで提供するのは“造血幹細胞”です。白血病などの血液の病気では、 健康な“造血幹細胞”を移植しなければ助からないことがあります。 けれど、白血球の型(HLA型)は 数百~数万分の1という確率でしか一致せず、家族でも合わないことが多いそうです。 そこで生まれたのが、骨髄バンク。 日本では1991年に公的バンクが始まり、 現在、約55万人がドナー登録をしています。 それでも―― 移植を希望する患者さんは年間約2,000人。 実際に移植を受けられるのは6~7割。 今も、ドナーを待っている人がいる。 その現実を知りました。 

 

 

未来を支える「いのちのバトン」 

 

会では、いのちの大切さを伝える活動も続いています。会の山崎さんから伺ったのは新潟県で30年前、白血病で亡くなった“こうちゃん”のお話でした。こうちゃんが学校で育てていた朝顔の種を会の皆さんで育てて、今も大切に受け継いでいました。「小さいころから、いのちの大切さを知ってほしい」その願いから始まった種配りは、今では新潟県の小学1年生全員へ。
学校での語り部活動では、大学生の時に発病された方の体験談をお話する機会があったそうです。その話を聞き、18歳でドナー登録をした若者もいたとのこと。
いのちの大切さを知っていれば、それはきっと誰かを助ける活動へと育っていくと感じました。

『休んでごめんね』じゃなく『ありがとう』と言える社会へ 

 

会の皆さんはとても精力的にドナー登録の呼びかけや骨髄バンクの啓蒙活動をボランティア行っていました。会長の村上さんは、ドナー登録について『その人の「善意」だけに頼らず、ドナーをも応援する社会になって欲しい』とお話されていました。ドナー登録したあと、実際のドナーになる(造血幹細胞の採取)には、家族の理解や仕事の調整、入院などいくつもの壁があります。ドナーになるために、会社を休むことを申し訳なく思うのではく、誇らしく応援して背中を押せる社会になってほしい。それは、子どもが体調不良で仕事を休むことも同様ですね。誰かが誰かを応援する社会になれば、もっと生きやすい世の中になると思いました。現在では、 ドナー休暇制度や自治体の助成など、 社会で支える仕組みも広がってきているそうですが、制度だけでなく応援する人の心も育つ社会にできるのは今、大人である私達だと改めて感じました。

 

 

ドナーにならなくてもできることがあります!

 

病気は、決して遠い世界の話ではありません。もし、自分のわが子や家族が「ドナーを待つ立場」になったら――

きっと私たちは、どこかの誰かの善意を願うと思います。

ドナー登録は、強制されるものではありません。でも、知ることから始まる支えがあります。まずは「知る」。そして、できる人が「考えてみる」。それだけでも、いのちをつなぐ一歩になります。

 

ドナーにならなくてもできることがあります!
▼#つなげプロジェクトオレンジ

https://www.jmdp.or.jp/tsunage-projectorange/(日本骨髄バンクHP)

 

Q1. 骨髄バンクって、亡くなった後に提供するものですか?

 

いいえ、骨髄バンクは、生きている方が生きている患者さんを支える仕組みです。

 

亡くなった後に行う「臓器移植」とは別の制度です。

提供するのは「脳」ではなく、
血液をつくるもとになる“造血幹細胞”です。

 

 

 

 

Q2. 登録したら、必ず提供しなければいけませんか?

 

いいえ、必ずではありません。

 

登録後、型が一致した場合でも、

・体調の確認
・詳しい説明
・本人の最終意思確認

を経て進みます。

不安があれば、その時点で辞退することも可能です。
強制されることはありません。

 

 

Q3. 体に大きな負担はありませんか?

 

提供方法は主に2つあります。

① 骨盤から採取する方法(全身麻酔による採取で入院は3〜4日
② 成分献血に近い方法(薬によって必要な細胞を増やして採取するため入院は1週間程度

 

医師の管理のもと、安全を最優先に行われます。
もちろん医療行為である以上リスクはゼロではありませんが、
事前に丁寧な説明があり、健康状態を確認した上で進みます。

「知らないまま進む」ということはありません。

 

 

Q4. 子育て中でも登録できますか?

 

登録は18歳〜54歳まで可能です。
実際に提供できるのは55歳までです。

小さなお子さんがいる場合は、
家族とよく話し合いながら検討することが大切です。

最近では「ドナー休暇制度」や自治体の助成制度も広がり、
社会全体で支える動きも増えてきています。

 

 

Q5. どうやって登録するのですか?

 

現在は、スマートフォンから申し込みができる
「スワブ登録(口の中を綿棒でこする検査)」が始まっています。

献血会場で登録する方法もあります。

「やろうと思えばできる」仕組みが整いつつあります。

 

 

 

この記事を書いた人

haku

2児の子育てをする中で30代で乳がんになり、子育てと治療に専念してきた。たくさんの方に支えていただいた経験から、ボランティアで恩返し中。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました