はじめまして!私たち「えびなエールの会」は、海老名市・座間市を中心に、発達凹凸さん、学校苦手さん、ホームスクーラー(不登校)さん、繊細さんなど、多種多様なカラフルキッズの保護者が笑顔になれるように、茶話会やランチ会などでの交流や非公開型のSNSを使って情報交換などの活動を行っています(^^)
普段の茶話会ではざっくばらんに悩みや雑談などを話していますが、ここではテーマを決めて座談会形式でお話した内容をお届けします!
記念すべき第1回のテーマは、【小学校に入学する前に知っておきたいこと】です!
※ 学校や療育での支援や取り組みにつきましては、その学校やお子さん、個々の状況により対応が変わってくる場合があります。あくまでも経験談として参考になさってください。
*** 本日の参加者とお子さんのご紹介 ***
「マルコさん」
「まつさん」
「芝いぬさん」
トシ(進行兼参加)
お友達関係から学校とのコミュニケーションなど、気になるけどなかなかお友達ママには聞けないようなことを、沢山お話していただきました!
それでは【小学校に入学する前に知っておきたいこと(Part1)】スタートです!!
発達の凹凸や学校への苦手意識は、
もしかしたらほとんどの子どもが持っているかも
まつ 中1の娘は5人に1人いると言われている HSP《*1》なんです。おとなしくて、トラブルはほとんどなかったけど、5年生になった時に、「陰口で共感し合って仲を深める」みたいなことは苦手そうでした。本人は楽しく過ごしたいタイプなので、そういった友達関係がすごく辛かったようです。
クラスでいじめの問題があって、本人には直接関係はなかったけど、自分のことのように感じてしまって、そこから友達関係に踏み込めないというか、深く付き合える友達ができなくなってしまいした。
トシ うちの場合はトラブルが何件かあったのですが、学校で話し合って解決した場合と、そうでない場合があって、後者の場合は、学校からの連絡の後、相手の保護者に連絡して、お宅まで行ってお詫びしたこともありました。
その時は、相手のお子さんの所有物を壊してしまったのだけど、直接お話して謝罪し、弁償させていただくことになって解決しました。
柴いぬ 小学校に入って1~2年生は普通に登校してしたので、忘れ物については特になかったんですけど、宿題は1年生の3学期ぐらいからもうやりたくないって言って、ちょっと間違えただけでプリントをぐしゃぐしゃ にして、ぐるぐるポーンって(笑)もうびりびりにしてしまって、それを私がセロハンテープでつけるっていうやり取りを何度もやっていました。
「あわせていくつ」とか「残りはいくつ?」とか、そういう文章問題がすごく苦手で、でもそこは「覚えればできるじゃん」っていう気持ちだったので、無理にやらせちゃったのが結構負担になってしまったようです。
発達検査《*2》を受けるまでは、ただ怠けているのかと思ってしまっていて「やりたくないからやらないのはダメでしょ」って感じで言っていたのですが、検査の結果を受けて冷静に考えたら、その時は分からなかったけど、もうちょっと気持ちをわかってあげられたら…。たとえば3つ宿題があったらひとつだけでいいよとか、やる気があるものだけでいいよとか、その子に合わせてやってあげられたら違ったのかなあぁという後悔がありますね。
用語解説
1.HSP
HSPとはHighly Sensitive Personの頭文字を取った言葉で「視覚や聴覚などの感覚が敏感で、非常に感受性が豊かといった特徴を生得的に持っている人」のことで、約5人に1人がHSPであると考えられている。学校生活に馴染めずに不登校などの原因になるとも言われている。
2. 発達検査
心理検査とは、広く知能水準や発達水準、パーソナリティを評価するための検査である。発達検査は、公的病院や民間病院などで受けることができるほか、児童発達支援センターなどの機関でも受けることもできる。
みんなの学校での工夫を大公開
マルコ 先生とは学年の最初の登校日に、前年度の様子とか検査結果とかを全部メモしたものを本人に持たせています。その中にはトラブルが起こったときや、パニックになった時に家庭でやっている対応法も書きました。
あと、学用品以外で使っている、工夫して持っていってる物は、学年の最初に持って行って、これ使っていいですかと聞いたりしています。
それから、療育《*3》(放課後等デイサービス)の先生と学校の先生と私とで3人で面談する時間をとってもらって、3人で面談をして、全員で同じ対応しようということで、年1回会って話したりしていました。
トシ これ使っていいですかっていうものは具体的にどんなものがあるのですか?
マルコ 低学年の時は黒い手帳を本人に持たせて、その日やること、何を提出するか、何を持って帰ってくるかを全部書かせて、必ず朝と帰りに見るようにしてねって言うのと、それと、忘れ物チェッカーっていうのですが、できたら〇にするという物です。これは結構良かったですね!ランドセル横に付けさせてもらっていいですかってお願いしました 。
トシ なるほどー!忘れ物チェッカー、いいですね。
マルコ うちの場合、忘れ物については、持って帰ってくるのを忘れるとか、提出することを忘れる事が多かったので、リストバンドにメモ帳貼ったり、箱にメモ帳を貼ったり、色々したんですけど、結局さっきお話ししたグッズが一番よく利きました。
それと、先生に声かけてくださいとお願いして、4年生の現在は、まあまあ大丈夫になってきました。あとは連絡帳の書き写し忘れが週5くらいであったので(笑)低学年のうちは、小学校の近くまで車で送って、そこから 学校まで歩いて行って、先生に聞いてメモして帰ってきていたりしていたのですが、私の負担が大きかったので、今は電話の練習も兼ねて電話でやらせています。
トシ それは学校にですか?
マルコ そう、学校に。お友達に電話だと、多分週5で電話しちゃうことになるから。先生には申し訳ないですけど。
あとは、学校の帰り道で上履き落として帰ったり、傘を落して帰ってきたりして面白かったです(笑)
トシ 一番面白かったエピソードを是非教えてください(笑)
マルコ 1年生の時にランドセル 全部忘れて帰ってきたんですけど、そんなわけないじゃんって(笑)
トシ えーっ!手ぶらで帰ってきたってことですか?
マルコ そうそう全部!手ぶらで帰ってきて、「うそじゃん!!」て(笑)
一同 (笑) \\(^o^)//
まつ うちの息子は、ランドセルを持って行かないで登校しようとしていました。「ちょっと!ランドセルー!!!!」っていうことが何度もあります(笑)
本題ですけど、チェックする事項を書き出して、いろんな目に付くようなところに貼ったりして、チャレンジをしてみたんですけど、それを忘れるっていう(^^;)
最終的に、先生にある程度お願いするのと、あと本人が対処できる力を伸ばす方に切り替えました。自分から助けを求められるように。「忘れました」って言えたり、友達に「貸して」ってお願いしたりできるようになってほしくて。
宿題は、みんなと同じ内容が「ちょっと厳しいな」っていうときは、タブレット学習とか、家で用意したドリルとか、これだったらできるって本人が言ったものをやって、それを宿題とさせてもらってました。 やり方を変えると、あっという間にできるときも多かったです。
トシ みなさん、とても工夫されていますね。
まつ 必死ですよね(笑) で、途中からあきらめるという・・・
マルコ あー。わかるわかる!
まつ もういいやっ!て(笑)
トシ でも、やっぱりその点でも先生と密に連絡を取って 、対応してもらうっていうのは、すごく大事ですよねー。
子どもを見てくれる
先生とのコミュニケーションって大切!
柴いぬ 担任とは面談でコミュニケーションをとっています。娘は別室登校《*4》支援(別室登校支援員さんという先生が空き教室に決まった時間に居てくれ、クラスに行きづらい子が学年関係なく過ごせる場所)を利用していて、とても救われました。
4年生になって担任と、別室の先生が変わりました。今年度の担任は面談の時に娘が渋る原因や、特性の話はするのですが、登校しても別室に直行なので担任の先生が娘をみている時間がとても短いです。「頑張ればできるんじゃないかな、○○さんが気持ちを話してくれるまで待ちます。」と言い、なかなか娘との信頼関係は進展しないまま3学期になりました。
トシ なるほど。できれば別室の先生とお子さんについて話す機会が欲しいですね。
柴いぬ そうなんです。実際に娘を見てくれている先生とでないと話が進展しなくて…。別室の先生は各学校で需要が多いそうで、なり手も少ないそうです。
来年度に別室の先生は来てくれるのか…担任はどんな方になるのか…娘は学校とどんなふうに繋がれるのか…新学期は毎年ドキドキです。
まつ うちは息子の場合ですけど、本人の特性とか、どういう状態の時にどういう風になってしまうとか、対処法などを一覧にしたものを持って、始業式の午後に担任の先生と面談をします。その時に細かい話をして、何かあったら是非言ってくださいとお伝えしていました。
面談も学期に1回はしていました。私からお願いする時もありますが、先生も学校開催の個別面談の時間を一番最後の枠にしてくれて、30分から1時間程お話していました。
それから、大学ノートで交換日記のやりとりもしています。先生の負担もあるので、週1回、月1回などの時もありますが、学校での本人の様子や、家での状態も情報交換していました。
この座談会が、子育て中のみなさんの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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みなさん、本当に日々悩みながら工夫されているんだと感じます。
いろんな子どもたちの行動に悩まされながらも、子どもたちに寄り添おうとするみなさんの行動に心が温かくなります。子どものことを考えてるからこそ、悩みが尽きないことにも、とても共感できます。実際の解決策も同じく悩んでる親同士で一緒に考えたり、色々アドバイスをもらったり、ちょっと話を聞いてもらえる居場所があるって本当に大切なことだと感じました。
ざまKOP編集部
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