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小学校に入学する前に知っておきたいこと(part2)

こんにちは!

私たち「えびな・ざまエールの会」は、海老名市・座間市を中心に、発達凹凸さん、学校苦手さん、ホームスクーラー(不登校)さん、繊細さんなど、多種多様なカラフルキッズの保護者が笑顔になれるように、茶話会やランチ会などでの交流や非公開型のSNSを使って情報交換などの活動を行っています(^^)

 

記念すべき第1回のテーマは、【小学校に入学する前に知っておきたいこと】です!

 

今回はPart2として、学校の仕組みや様々な制度について話し合いました。知っていないと利用出来ない!なんてことも!?ぜひ参考にしてみてください。 

 

※  学校や療育での支援や取り組みにつきましては、その学校やお子さん、個々の状況により対応が変わってくる場合があります。あくまでも経験談として参考になさってください。

* 本日の参加者とお子さんのご紹介 

「マルコさん」

「まつさん」

「芝いぬさん」

トシ(進行兼参加)

別室登校、取り出し授業など、

子どもの特性に合ったものを選ぶことが大切♪

柴いぬ  3年生の時に「もう学校行きたくない」となり、別室登校を利用しています。

最初は別室の先生ともコミュニケーションとるのが難しくて、親の付き添が必要でした。でも、2学期になると「お昼までママがいてくれればいいよ」となり、3学期になったら「先生がきたらママはもう行っていいよ」って言ってくれました。すごく信頼関係ができていました。

4年生の今は20分ぐらい別室の先生に顔を見せて、提出物を出して帰ってくるっていう感じです。

 

現在、別室には他のお子さんが4人いるのですが、みんな高学年で、 教室の内容を別室でやっています。娘みたいに勉強嫌いな子はなかなかその場に居づらいようで、別室の先生との会話はすごく楽しそうにはしているのですが、 最近は別室行っても「今日はもう帰る」っていう感じで、長くいられる場所にはなっていないようです。

 

トシ 別室に通うようになった時の手続きを教えてもらえますか?

 

柴いぬ 取り出し《*5》の方は申請書を出して毎年利用するんですけど、今通っている別室登校は、特に申請とかはないです。 ちょうど別室の制度ができたタイミングで、教室の前で渋っている娘に別室の先生がきて「こんにちはー。空いてる教室があるからそこでお絵描きしようよ!」って感じで声をかけてくれてくださって。

 

トシ なるほど。自然に別室に入ったのですね。ちなみに取り出しもされていたのですか?

 

柴いぬ 取り出しは3年生の時に担任の先生から話があって、やっぱり大きいクラスに久しぶりに入るとちょっと緊張しちゃうだろうからと「少人数の取り出しから初めて見ますか?」って感じで。担任の先生から申請用紙をもらいました。

 

トシ それは教科が決まっているんですか?

 

柴いぬ 教科は算数と国語、週に1時間ずつです。

まつ 息子は2年生から集団生活の適応が難しくなってきたので、週1回1時間、取り出授業をしてもらっていました。勉強するって意味合いよりも、ちょっと休むっていうかんじかな。補助の先生にここまでやろうねって言われたドリルをやって、授業が終わる頃、教室に戻っていました。

 

ただ、補助の先生は全学年に1人で、クラスに入って勉強が遅れている子をみるということもやっていたので、あまり息子だけに時間をもらえるわけではなくて。わりとすぐに「学校に行きたくない」という事態になってしまいました。

 

1ヵ月ほど不登校期間があった後に、スクールカウンセラー《*6》さんのアドバイスで、教頭先生、特別支援教育コーディネーター《*7》の先生、担任の先生と面談をして、小集団の別室を作ってくださいと申し入れをしました。あと放課後デイの先生と学校の、情報交換の面談もお願いしました。

 

柴いぬさんの学校のような、小集団の別室は作れないと言われましたが、個別で対応していただけることになりました。学校の先生と、別室登校の際に支援員をお願いできる制度があったので、その先生と、私の3人で分担して時間割を組んで、1日に3時間くらい別室に登校してました。そのあとに教室に戻ることができたので、一旦終了になって取り出しのみという形になりました。

 

トシ コーディネーターの先生というのは学校の先生ですか?

 

まつ そうです。『学校の特別支援教育コーディネーター』の職にある先生ですね。

 

トシ 放課後デイの先生にも事情を説明して、学校を訪問してもらったんですか?

 

まつ はい。放課後デイに『保育所等訪問支援制度《*8》』というのがあって、「それを利用して話に行くことができるよ」とアドバイスをもらって、お願いしました。

 

トシ いろいろな制度をフルに活用されたのですね!

 

まつ 使える制度は利用させてもらって、すごく助けてもらいました。

用語解説

 

 

5.取り出し(授業)

取り出し授業とは、通常の教室以外で1対1または1対2等少人数で教諭と授業を行う事を指してそう呼ばれている。

対象は、教室に入れない、大人数では落ち着いて授業を受けられない、授業の速度について行かれない等に直面している児童生徒。

 

6. スクールカウンセラー
児童生徒や保護者の抱える悩みを受け止め、学校におけるカウンセリング機能の充実を図るために配置された、臨床心理に専門的な知識・経験を有する学校外の専門家。

 

7.特別支援教育コーディネーター
特別支援教育コーディネーターは、発達障害者の特別支援をするための教育機関や医療機関への連携、その者の関係者(家族など)への相談窓口を行う専門職を担う教員のこと。 

 

8.保育所等訪問支援制度
発達に気がかりなところがある児童への支援事業として、児童発達支援の専門スタッフが幼稚園や保育園・学校に訪問し、集団生活に加わりながら、児童本人への「直接支援」と該当施設のスタッフへ「間接支援」を提供するサービスである。

 

 

もっと詳しい「用語解説」はコチラ

たくさんの制度を知らないと利用出来ない!?

でもそんな時は、周りに助けを求めることも大切

トシ どういう制度があって、どうやったら使えるかがわかっていないと利用できないですから、スクールカウンセラーのアドバイスとか、放課後デイの先生の提案とかを引き出すことができないと、なかなか難しいですよね。

 

まつ 私は運がよかったです。放課後デイの方も、面談を申し入れて、「助けてください!」と泣きついた時に、こういうのがありますって教えてもらえたので、通っているだけだったら、知らなかった話かもしれないです。

 

トシ 困っているときに「助けて!」と言えることってすごく大事ですね。ちょっと勇気がいりますものね。

 

まつ もう本当に困っちゃって、自分の知識とか対応力ではもう持たなくなっていて、専門家の人に「教えてくださーい!!!」っていう切羽詰まった感じになっていたから、できたんだと思います。

発達に詳しい専門家の協力って大切

柴いぬ まつさんに質問なんですが、うちの子も放課後デイに通っていて、放課後デイの先生から学校訪問を提案していただいたのですが、訪問相談員さんを経由して娘の様子とか、あと先生と策を練ってくれるような場を作ってくれるのでしょうか?

 

まつ 訪問相談員という方がいるというよりは、放課後デイ事業所の代表の方と担当の先生、お二人が学校に訪問して、「子どもがこういうタイプで、放課後デイではこんな様子で、このやり方だと上手くいきました」とかそういう情報交換をしてくれました。

 

柴いぬ 普段みてくれている放課後デイの先生方が学校に訪問してくれるということですね。

 

まつ そうですそうです!放課後デイのスタンスにもよるのかもしれないですけど、うちが通っているところは、ほかの方にもそういう風にしてらっしゃるというのは聞いたことがあります。

 

柴いぬ なかなか、親が言うと甘やかしなんじゃないかとか思っちゃうんですけど、第三者の方が自分の子どもの説明をしてくれるというのは本当にありがたいですよね。

 

トシ 発達や特性に詳しい専門家が学校に言ってくるというのは大きいですよね。

 

まつ そうですね。ただちょっと、難しいなって思ったところは、放課後デイは福祉ですし、学校は教育の現場だから、なかなか上手く連携が取りづらいこともあったりするので、発達に詳しい専門家が教育の現場にいるといいなと思います。

 

トシ みなさんの体験談、とても参考になりますね!!

 

 

 

通級の仕組み

通級の仕組み設置されている学校と

そうでない学校がある

トシ  通級《*9》は、海老名市と座間市では名前が若干違うのですが、それぞれ数校ずつ設置されていますね。就学前に通級を決めているケースと、途中から入るケースがあって。途中からの場合は、まずは担任の先生に相談して、説明・見学又は体験から申請の流れで、許可がおりれば通えるというものです。

 

月に3回前後でしょうか。放課後の1~2時間、ソーシャルスキルトレーニングや個別学習などをやってもらえます。療育や放課後デイサービスの学校版のようなイメージですね。

 

では、実際にお子さんが通っている、まつさんお願いします。

 

まつ 通級は息子の発達障害を疑って心配していた時、担任の先生からお話があって通うようになりました。月に2、3回で、同じ曜日に同じメンバーで活動します。人数はだいたい5~10人だったかな。曜日ごとに雰囲気が違うので、まず見学してから申請しました。長期休暇時はありません。

 

面談の上、保護者と担任・通級の先生の考える方針をまとめた個別支援計画書を作成します。活動内容は、「いつどこでゲーム」やボール遊び、カレンダー作りなど、運動や工作、ゲームを1時間程行いました。

 

息子はやりたいもの、やりたくないものの差が激しくて、活動に参加できないときもあったけど、先生が3~4人いるので、個別に対応してくれていました。通級を設置している学校だったので、通級外でも複数の先生が息子のことを知ってくれていて、安心感がありました。

 

用語解説

 

9.通級

通級指導教室の略称。 小・中学校の通常学級に籍をおいている比較的障害の程度が軽い子どもが、一人ひとりの障害に合わせた個別の指導を受ける教室のこと。週に何時間か、授業中または放課後、通級による指導を受ける。

 

 

続きでは、安心して過ごすための周りの人の理解、心の回復、最初の対応が一番難しい話など、経験してきたからこその詳しいお話を聞くことができました。

↓↓↓

小学校入学前に知っておきたいこと part3

この座談会が、子育て中のみなさんの参考になれば幸いです。

  

最後までお読みいただきありがとうございました。

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